土木工事

アスファルト舗装 軟弱地盤の土地が1700平米の駐車場に生まれ変わる

アスファルト舗装工事 ― 運送会社駐車場の整備工事(新潟市)

今回紹介するのは、新潟市に拠点を置く運送会社の駐車場整備工事です。
施工前の現場は、いわゆる荒地(軟弱地盤)であり、このままでは大型トラックが出入りする駐車場として機能しません。
そのため、まずは地盤を強化するための地盤改良を実施した上で、アスファルト舗装工事に着手しました。
(※地盤改良の映像はありません)

1. 地盤改良と路盤工(アスファルトの下地づくり)

 

通常、地盤が安定している場合は、アスファルトの下層に設ける路盤(砕石層)は厚さ10〜15cm程度で十分です。
しかし今回は、地盤が軟弱だったため、30cmの砕石層を敷設し強度を確保しました。新潟や日本海側特有の冬期施工では、降雨や融雪によって地盤に水が溜まりやすく、
現場映像にも、キャタピラー(重機の履帯)が地盤に沈み込む様子が映っています。
水は砕石や土の大敵であり、品質を著しく低下させる原因になります。
そのため、現場では水中ポンプで排水を行いながらの施工が欠かせません。こうした地盤条件下では、路盤の締固め精度と水管理が品質を左右します。
基礎がしっかりしてこそ、アスファルト舗装の耐久性が発揮されるのです。

2. 表層工 ― アスファルト舗装の敷設

 

路盤工が完了すると、いよいよ表層工(アスファルト舗装)に移ります。アスファルト舗装は、アスファルトフィニッシャーという専用機械を使って施工します。
ダンプトラックで運搬してきたアスファルト合材(約160℃)をフィニッシャーのホッパーに投入し、
振動を与えながら均一に敷き均す工程です。施工前には、フィニッシャーの幅に合わせて型枠(木製レール)を設置し、金属製の止め具で固定します。
狭い箇所や機械が入れない部分は人力での施工となります。

3. 役割分担と職人技

 

舗装工事の現場は、役割が明確に分かれています。
役職 主な作業内容
スコップマン スコップで合材を配る・削る
レーキマン レーキで合材を均す
プレートマン プレートで端部を転圧
ローラーマン ハンドガイドや搭乗式ローラで本転圧
フィニッシャーマン アスファルトフィニッシャーを操作仕上げでは、表面の粗い箇所をふるいで修正するなど、細かな職人技も欠かせません。舗装の品質を決めるのは、特にフィニッシャーマンとローラーマンの技術力。
この2人の熟練度が、仕上がりの平滑性・密度・耐久性を大きく左右します。
しかし近年、この分野の熟練技術者の育成が難しくなっているのが業界の課題です。

4. 過酷な現場環境と安全管理

 

舗装工事では、アスファルト合材を160℃前後の高温状態で扱うため、夏場は特に熱疲労との戦いになります。また、道路での施工では一般車両の通行があるため、重機やダンプの出入りに伴う接触・転倒などのリスクも多く、常に安全管理とチームワークが求められます。

5. アスファルト舗装の意義とやりがい

 

舗装工事は、地域の交通と生活を支えるインフラ整備の最前線です。道路や駐車場は、日常生活に欠かせない「社会の血管」ともいえる存在。そのため、この仕事には「人々の生活を支える誇り」があります。厳しい環境の中で培われた技術が、今日も地域の安全と便利さを守っています。

まとめ

今回のアスファルト舗装工事では、軟弱地盤のための厚層路盤(30cm)施工
冬季施工に対応した水処理と品質管理
熟練職人による高精度の仕上げ
これらを徹底し、強度と美観を兼ね備えた駐車場が完成しました。
アスファルト舗装は、ただ黒い道路を作る作業ではなく、地域の足元を支える技術とチームの結晶です。

提供
株式会社 大沢組 (石田建設グループ)
https://ishidakensetsu.co.jp/recruit-sp-lp

編集後記

「技術力」
動画前半部分を見て分かる通り、この駐車場の施工前は沼地のような状態であった。
撮影中、何度も足が埋まってしまうくらいだ。
当然、相応の地盤改良がなされており
通常の倍にあたる路盤を作り(30cm)、強度を上げている。

アスファルト舗装では役割を分け、連携して作業にあたる。

  • 〇スコップマン  スコップで合材を配ったり削ったりする
  • 〇レーキマン   レーキで合材を敷きならす
  • 〇プレートマン  プレートで端部を転圧する
  • 〇ローラーマン  ハンドガイド及び搭乗式ローラで転圧する
  • 〇フィニッシャーマン アスファルトフィニッシャーの運転

特にフィニッシャーマンとローラーマンの技量が舗装工事の鍵を握るという。
近年、この技術者の育成が難しくなってきているそうだ。
高い技術力を持つ日本の建設業界で活躍する人材には共通点がある。
これは私見であるが、撮影に協力的に対応してくれる。

できる限り、工事の邪魔にならないように撮影をしているつもりだが、
どうしてもお願いすることが出てくる。
そんな時も嫌な顔せず対応してくれる職人。
後に管理者と話をすると技術者としての能力、人間性が優れているそうだ。

建設業にはこのような方がたくさんいる。
よって、日本の技術力は高いのだと私は思う。

videographer hirozo

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