宅地造成工事におけるブロック積工事

今回紹介するのは、宅地造成工事に伴うブロック積工事です。この土地は、現在建築工務店が所有しており、今後は集合住宅や戸建て住宅を建設予定の造成地です。1つの大きな土地を測量し、境界を明確にして分筆(ぶんぴつ)を行い、区画された土地がそれぞれ売買される流れとなります。ブロック積工事は、その分筆された区画を区切るための構造物として設けられる、造成工事の中でも非常に重要な工程です。


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1. 境界の確認と測量
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工事の最初に行うのは、土地の境界確認測量です。
設計図面と現地の位置関係を正確に確認し、図面と現場の整合性を取ります。土地の境界は、所有者にとって極めて重要な財産情報であり、わずかなズレでもトラブルの原因になります。
そのため、丁寧な測量と確認が欠かせません。確認が完了すると、次にブロック積に必要な「丁張掛け(ちょうはり)」を行います。
丁張は、工事の高さ・位置・幅を正確に示すための基準であり、全ての施工精度はこの作業にかかっています。 -
2. 掘削と基礎づくり
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基準が確定したら、油圧ショベルを使って掘削作業に入ります。
今回は狭い場所ではないため、土留め(どどめ)は不要と判断。
所定の高さまで丁寧に掘削していきます。掘削が終わると、基礎砕石の敷均し・転圧を実施します。
これは、ブロックを支えるための地盤を整える重要な工程で、基礎がしっかりしていないとブロックが傾いたり沈下する恐れがあります。 -
3. 基礎コンクリート工
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砕石の上に型枠を設置し、基礎コンクリートの打設を行います。
コンクリートはミキサー車で現場に運搬され、ホッパーを使って所定位置へ流し込みます。打設するコンクリートの量が少ない場合は、
コンクリートポンプ車を使用せずに施工することもあります。流し込んだ後は、コテで平らに均して仕上げを行います。
この基礎部分が、後に積むブロックを正確な高さで支える土台になります。 -
4. ブロック積み工
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基礎コンクリートが硬化した後、いよいよブロックの据付(すえつけ)に入ります。
使用するのは、造成地などで一般的な間知ブロック(けんちブロック)。
まず基礎の上に「敷モルタル」を均一に敷き、その上にブロックを積んでいきます。
ブロックの高さや水平を確認しながら、ひとつひとつ丁寧に設置します。ブロック同士の継ぎ目にもモルタルを詰め、上下左右の連結と調整を行います。
このモルタルが、ブロックのズレや傾きを防ぎ、構造全体の強度を高める役割を担っています。
まとめ

地上からは普段見えませんが、雨が降っても道路が冠水しないのは、こうした地道な工事の積み重ねによるものです。
これからも安全で快適な生活環境を守るため、確実な施工が求められます。
提供
株式会社 石田建設
〒957-0072
新潟県新発田市日渡103番地
https://ishidakensetsu.co.jp/recruit-sp-lp
編集後記
「環境と成長」
工事の精度、安全性、納期の管理――どれも日本の建設業が高い水準にあることがわかる。
工程を守る正確さ、細部へのこだわり、作業ごとの安全確認。日本の現場では、それが当たり前として積み重ねられている。
だが、その裏で進むのが深刻な人手不足だ。
原因は複雑だが、ひとつには、過去のイメージがいまだに色濃く残っている。
「きつい・汚い・危険」といった印象は、今の実態とはずれている。
かつては、長時間労働や危険な作業も多かった。
だが今は、法規制も厳しくなり、働き方は確実に変わってきている。
安全装備の義務化、熱中症対策の徹底、工程の見直し、そしてITの導入。
「働く人を守る」視点が、ようやく業界に根づき始めている。
その中で、人にしかできない職人技を日々、磨いているのだ。
イメージが追いついていないだけ。
実際に現場に足を運ぶと、その印象は大きく変わる。
現場では、朝礼のあとに1人ずつ体調を報告する時間が設けられていた。
誰かに無理をさせてまで作業を進める時代ではない。
それを理解している職人が、現場を支えている。
若手に対してもそうだ。
怒鳴るような指導はもう見かけなくなった。
図面の読み方、資材の名前、工具の扱い。何度も繰り返し教えながら、少しずつ任せていく。
できることが増えたときの顔には、自信が宿る。
それを見守る先輩たちの目にも、自然と笑みが浮かぶ。
こうした現場の空気は、表には出にくい。
だからこそ、伝えるべきだと思う。
建設業は単に「モノをつくる場所」ではない。
人を育て、信頼をつなぎ、社会の土台を築く仕事だ。
もちろん、課題がないわけではない。
待遇や教育体制には、まだ差がある。すべての現場が理想的とは言えない。
だが、確実に良くなってきている。
変わりつつある現場に、未来の可能性がある。
ネガティブなイメージだけで語るには、あまりにもったいない。
工事の音の中に、人の声がある。
その声に、耳を傾けてほしい。
それを伝えるのが、映像に携わる者としての私の使命である。
videographer hirozo